ボンベイ到着昼12時に日本を出発したエアインディア307便は デリーを経由して夕方9時近くにボンベイに到着した。 日本を出発したときの秋風とはうってかわって 湿気を含んだムッとした空気が顔をなでる。 長時間のフライトで疲れているのでその日は 空港でホテルを予約することにする。 2400ルピアと結構高いホテル。 今回の旅で一番高いホテルになるだろう。 タクシーも空港で手配する。 タクシーは前払いでバウチャーを購入した方がトラブルがないと 予備知識として読んでおいた旅行記やガイドブックに書いてあった。 予備知識と言えば、 インドの空港は降り立った瞬間にリキシャの運転手や タクシーの運転手、物乞いに囲まれて大変な思いをすると書いてあった。 すべてを手配し終え、肩に力を入れて緊張しながら空港を出る。 しかし、物乞いどころか人の姿もあまり見えない。 旦那がタクシーの運転手にタクシーのバウチャーを空港で渡してしまった。 これまた予備知識本ではタクシーのバウチャーは絶対に 現地に着くまでは渡してはならない!!と書いてあった。 バウチャーなんてもらってないと言われて 代金を二重に取られる被害が多発しているのだそうだ。 「バウチャー奪い返してよ!!」 私が旦那に言うも、旦那は例のごとく 「everything is gonna be ok」 だ・・・・・ そんなこんなのやり取りをしているとタクシーのドアを開け 少年がお金をねだってきた。 まだあどけない顔をしている少年だ。 もう4度目の渡印の旦那はシッシッと犬でも追い払うように 手で彼を追い払ってドアを閉めて鍵を閉める。 外では少年がコンコンと車の窓を叩いている。 私はあの外国についた瞬間の緊張と興奮と困惑の入り交じった ざわざわした気持ちでその光景を見ていた。 肩に入った力はまだ抜けない。 タクシーが出発した。 初めてみるインドの街。 おおお!女性が皆サリーを着ている!! 篭を頭に乗せて歩いている人もいるよー! いろとりどりのカラフルなサリーを纏った女性は 皆エキゾチックでとてもきれい。 道端でしゃがんでご飯を食べている人、 道端で寝ている人、買い物をしている人、いろいろな生活がある。 ボンベイは今何かのお祭りのようであちこちにあの象の神様の像がある。 きれいにデコレーションされていて人々が拝みに来ているようだ。 お供えのお花はネックレスのように糸でつなげられていて いい香りを放っている。 タクシーが信号待ちしている間に少女が売りに来た。 あの香りはジャスミンだったかな... 1時間位走ってタクシーは目的地コラバへと到着した。 タクシーに乗っている間ずっと緊張していた代金は 二重に請求されることもなくタクシーのじいちゃんは黙って去ってしまった。 こういう時ってすごくいやな気持ちにさせられる。 疑って本当にごめんなさい・・・・ 本日の宿、HOTEL HARBOUR VIEW はその名の通り ハーバーに面していて窓からはインド門が見える。 値段の割には部屋がたいしたことなくてがっかりしたが、 ボンベイは宿代が他の地域に比べて高いらしい。 ちなみに空港からここまでのタクシー代は380ルピア。 約900円?? 荷物を解いて外を歩いてみることにした。 ベジタリアンレストランに入りカレーとラッシーを注文。 おいしい!! 値段は二人で約600円。 ★★★ 翌日夜明けとともに目が覚める。 旦那はいつものごとく起きてこないので (この人は夜型、私は朝型人間)一人で散歩に出ることにした。 道端に1歳にもなっていないであろう子供が寝ていてぎょっとした。 始めは死んでいるのかと思ったがあちこちにストリートで寝ている人達の姿が・・・・・ まぁ、この暑さなら凍え死ぬこともないでしょう。 皆熟睡しているようだったので睡眠を邪魔しないようにそっと歩く。 インドの街はいろいろな匂いが入り交じっている。 下水の匂い、スパイスの匂い、お花の匂い、糞尿の匂い ETC. =ボンベイマーケット= 旦那を起こし、街を探索することにした。 ボンベイは大都会だ。 大きなビルとバラックの掘っ建て小屋が入り交じっている。 人々もビジネスマンも入ればホームレスもいてそのコントラストが興味深い。 市場や屋台を冷かしながら、サモサやパコラなどスナックを食べる。 大体一つ15円から30円位。 どれもこれもスパイスが効いていてすごく美味しい!! 汗をだらだらかきながらそれらを頬張って歩く。 幸せ・・・・・ ビクトリアステーションという大きな駅を見つけたので そこで次の目的地“ゴカルナ”の時間と値段を調べる。 次の日にちょうど良い列車があったのでチケットを購入した。 朝7時初の13時間の列車の旅。 次の目的地はヒッピーの街ゴカルナだ!! Next |